[ チモリネコ? 第2話 ]





 「チモリぃ。何してるの?」

 こいつ、やっぱり馬鹿だ。
 服を脱がせたいんだ!
 それくらい、聞かなくともわかるだろうが!
 俺は声には出さず、心の中で悪態をつく。

 「俺も腹が減ってるんだよ。先に喰わせろ」

 「・・・そうなんだ。チモリ先でいいよ」

 全身の力を抜き、大の字で寝転がる将臣。
 コラコラ、なんだそのダラシナイ格好は。
 少しは恥らえ!

 将臣の耳に囁きかける。
 「・・・今だけ元の姿に戻れよ?俺も戻るから・・・・・・」

 そう、こんなチビな姿では色々とやりにくい。
 なんと言っても前足が不自由すぎだ。
 俺はさっさと元の姿に戻った。
 人間の姿に猫耳だと思ってくれれば間違いない。

 「やだよ。お腹空いてるもん」

 は?俺は子供とスル気はない。
 ハッキリ言って、俺にも許容範囲が存在する。
 仕方ない。戻りたくさせるまでだ。

 チビな将臣を抱き上げる。
 「何?チモリ。高い高い〜?」
 大人しく抱き上げられている将臣。
 オツムは身体のサイズに比例しているようだ。

 「楽しい事しような」
 「何するの?」
 「ナニするんだよ」

 会話になっているようでなっていない。
 将臣のレベルに合わせるつもりは無い。

 優しくチビ将臣の耳を甘噛みする。
 「イヤーッ!くすぐったい」

 知るか、そんな事。
 くすぐったいなら感度がいい。
 さらに耳に刺激を加える。

 「イヤーッ!」

 ぎりぎりぎり───

 コイツ、俺に爪立てやがった。
 おいおい、頼むぜ。
 気持ちいいの間違いだろ?
 顔には傷つけるなよ、俺の商売道具だ。
 顔で餌が釣れるんだからな。

 はむはむ───

 唇で更に優しく噛んでやる。
 気持ちいいだろ?
 そうだ、大人しくしろ。
 そろりと耳に舌を挿しいれた。

 「ニャーーーーーーッ!!!」

 いい反応だ。だが暴れるところか?

 「チモリがペロッてした〜」
 「悪いかよ」
 「・・・俺、怪我してないよ?」
 「・・・・・・・・・・・・」

 どうしてこう脱力系の言葉が思いつくんだ?
 いつ俺がそんな親切な事したんだよ。
 
 「ふざけてるのかよ!お前を喰うに決まってるだろうが!」
 いよいよ面倒になり、直球の言葉を浴びせた。

 「俺を食べるの〜?え〜?!おいしくないよ?」

 まただよ。
 ウマイかマズイかは、喰えばわかるんだよ。
 つうか、ウマク感じられる協力をしろよ!

 「ここは俺のテリトリーだ。お前は俺の団子を食った」
 「うん。美味しかった」
 「身体で返せ」
 「・・・・・・だから食べるの?」

 大人しくなった。
 そうだ、喰べるんだ。
 今のうちに上着をすべて取り去った。

 「俺が団子を探してきてあげるよ!」

 そんなくだらない事考えていて大人しかったのか?
 だいたい、お前じゃ団子は無理だろう。
 あれは人間を誑し込まないと手に入らない。
 コイツじゃ人間に捕まってオシマイだろう。

 「俺は団子は食い飽きたんだよ。お前を喰う!」
 さっさと下に穿いている物に手をかける。
 小さいから事は楽。
 丸裸の将臣が横たわっていた。

 「茹でるの?焼くの?それとも・・・・・・」
 
 まだ勘違いしてるよ、コイツ。
 その食うじゃない。
 しかし、このチビを元に戻すには・・・・・・

 「生(ナマ)に決まってる。俺は余計な事はしないんだ」

 チビ将臣の身体がビクリと震えた。
 悪いな。ワザと意地悪な言葉を選んでるんだよ。

 「痛くしないでね・・・・・・」

 両目をギュッと閉じる将臣。
 
 「お前次第だけどな。力は抜いた方が痛くないぞ」
 親切にも、コツらしきを伝授してやった。
 さあ、今度こそ喰うから覚悟しろ?
 
 まずは楽しむための準備をするか───








(Printing day:2005.05.04)

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