[ チモリネコ? 第7話 ]





 雨はいいよな。
 好きでも嫌いでもなかったが、急に好きになった。
 何故って・・・・・・
 アイツは濡れるのが嫌らしく、家に閉じこもる。
 俺にとっては好都合。

 まずはトランプで遊ぶ。
 程よく負けてやる事を忘れない。
 俺は気配りを忘れない男なんだぜ?
 将臣限定だが。

 それにしても。
 負けるのも楽じゃない。
 ババ抜きなんて最悪。
 顔に出すぎなんだよな、コイツ。
 俺がジョーカーに手をかけると、目が輝いてやがる。
 はい、はい。
 今回は俺が負ける予定だから。
 引かせていただきますよ。ほら。
 
 あまり負けすぎても手抜きがバレる。
 何事も、将臣が満足するように事を運ぶのがポイント。
 そろそろメシかな?



 将臣は、今までどうして生きてきた?というくらい。
 食い意地は張っている割に、食料の調達がヘタだ。
 俺がせっせと将臣を太らせる。
 ガリガリじゃつまらないしな。
 ・・・コレは俺の都合。

 偶には目先を変えてやろうと、久しぶりに買い物へ出かけた。
 とにかく買い物は面倒。
 どうしたって他の奴等にも会っちまうし。
 でも、将臣の為だからな。
 適当に駄菓子を詰め込んで帰宅する。

 まさか、泣いてるとは思わなかった。
 泣かれるのは嫌いだが。
 将臣なら話は別。
 泣き顔はブサイクだな、将臣。
 
 俺の話を聞いていなかったらしく。
 このままだと話が拗れる押し問答。
 デキル男を演じ分ける俺としては、素直に折れてやる。
 こうしておけば、後で将臣は反省するんだ。
 そして、俺の手に落ちる。
 学習しないチビ将臣。
 おかげで大助かりだがな。
 これからイイコトするんだから。



 ぼんやり将臣が食べるのを見つめる。
 二つあるモノはすぐに食べる。
 一番好きなモノは除けてある。
 二番目に好きなものから食べる。
 何故わかるかって?

 テーブルに全部並べてるんだよな〜、コイツ。
 手に取るように頭の中がまるわかり。
 腹がいっぱいになっちまったら、一番好きなソレ食えないだろ?
 どうして最初に食べないかな・・・・・・

 案の定、段々食べる速度が落ちてきた。
 少し肌寒いから、紅茶を淹れてやる。

「ありがと、チモリ」
 基本的に素直だよな。
 世話のし甲斐がある。
 いくらでも食べこぼししてくれ。
 俺が片付けるから。

 そろそろ俺もおやつの時間。
 外も暗くなってきた。

「将臣。残りは明日にとって置け」
「え〜。やだよ。まだコレ食べてないもん」

 ・・・食え。今すぐ。
 つまり、あの一番好きなお菓子を食べたらおしまいって事か。
 急かすのもなんだ。
 またチビが食べるのを見つめる。



 考え様によっては。
 人が食べるトコロをこんなに凝視したのは初めてか?
 俺は見られるのは嫌なんだがな。
 コイツは平気らしい。
 
 あまり口元を見ていると危険。
 食事はイヤラシイ。
 欲望を満たす行為だから。

 最後の一口を食べて、満足そうに唇を舐める将臣。

 では。そろそろイタダキマス。
 素早くチビ将臣を抱えて、ベッドへGo!

「なあに?チモリ」
「気持ちイイコトしような?」
 将臣の唇を舐めてみる。
 
 こんなのが好きなのか?
 コイツが最後に食べたもの───麦チョコ。
 安いよな、将臣は。

「チモリも食べたかった?」
「ああ。食べたかった」
 またも会話になっていないが、気にしない。
 俺は麦チョコに興味は無いが、将臣は食べたかった。
 間違っていない。
「だから最初に分けようって言ったのに」
 将臣が文句を言うより早く、服を脱がせ終わる。
「俺が食べたいのはこっち」

 いい加減、覚えろよと思う。
 俺は俺専用のおやつをしゃぶる行為に没頭する。
 なかなかいい感じになって来た。

「やだ!チモリ・・・・・・」
「嫌じゃないだろう?」

 軽く扱いて快楽の淵へ突き落とす。
 元の身体に戻れよ!
 今日はまだ夜にもなっていないからな。
 楽しませてもらう。



 いつまで我慢出来るんだろうな?
 俺はまた俺専用のおやつをしゃぶる。
 まだまだイケそうだな。
 雨はいいよな、将臣───








(Printing day:2005.06.13)

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